なぜ疾患する?酒さで悩まされる3つの原因
"「酒さ(しゅさ)」は疾患した方でもない限りあまり聞きなれない病名ではないかと思います。
病名から「お酒を飲むと何かしらの症状がでるもの?」と考えがちですが、実は皮膚病の一種です。
酒さは鼻や眉間、頬など顔に中心部が赤らみを帯びる皮膚病であり、重症化するとニキビのようなのう胞が出来たり鼻が変形してしまうほどに悪化することもあります。
では、酒さはなぜ疾患するのか?今回はその原因を紹介していきたいと思います。
◆原因1.ステロイド剤の使用
酒さに疾患する原因として最も多いと考えられているのが、長時間のステロイド剤使用によるもの。
リウマチや腎臓病で主に用いられるので、これらの病気に疾患したことがある方はもしかすると顔の赤らみを経験したことがあるのではないでしょうか。
ちなみにステロイド剤によって疾患したと考えられる際は「酒さ様皮膚炎」を呼ばれ、酒さと区別されることもあります。
◆原因2.遺伝によるもの
多くの皮膚病は遺伝による影響が強いと考えられていますが、酒さにおいても例外ではありません。
海外の医学誌である「AMA Dermatology」では米国在住18〜80際の双子を275組調査した結果、遺伝によるリスクが46%もあると判明しました。
この研究は双子を対象としていることから信憑性が高いと言われています。
しかし、裏を返せば残りの54%は本人の努力や生活習慣を意識することでリスクを下げることが出来るということ。
日頃の紫外線対策やお酒・たばこなどの嗜好品を控えるなどが大切です。
◆原因3.寄生虫によるもの
ニキビダニとも呼ばれる「デモデックス」という寄生虫は、ほとんどの人の肌に存在しています。
本来脂肪性の分泌物を食べてくれるので肌の健康を保つためには欠かせないのですが、酒さに疾患している方はこのデモデックスが平均の4倍も存在することが明らかになっています。
皮膚科では酒さ疾患者に対し「テラトサイクリン」と呼ばれる抗生物質を処方することが多いのですが、抗生物質でデモデックスを退治するこは出来ないのでその効果は人によりまちまちとなっています。
◆まとめ
今回酒さの原因をまとめましたが、実は酒さに疾患する明確な原因はいまだ判明されていません。
遺伝によるリスクが高いのは確かですが、医師の間ではそれだけではないという見解が強いようです。
しかし生活習慣が影響を及ぼしていることは間違いなさそうなので、日頃から食事や運動、睡眠に意識を向けることが大切でしょう。"
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